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オリーブオイルはどのように商品分類され、市場に出ることができるのでしょう

オリーブオイルは本来、化学検査と官能検査をもって商品の分類が行われます。
ヨーロッパや地中海諸国、インターナショナル・オリーブ・カウンシル(IOC-International Olive Council)に加盟している国々など、主要なオリーブオイル産出国では、規定によってオリーブオイルのカテゴリー分けやその手法、ルールなどが決められています。化学検査及び、人間の感覚分析による官能検査の諸条件によって分類され、それらを満たして、食用のエクストラヴァージンオリーブオイルやヴァージンオリーブオイルとして商品化され市場に出ることができるのです。

大切な役割を果たすオリーブオイルテイスター

オリーブオイルは食品の中で唯一、法的効力をもって、このように人間の感覚分析を用いた官能検査をもって商品分類される食品です。そのため、その官能検査を行う鑑定士、テイスターの仕事は重要で、責任重大であるといえます。なぜならば、その判断をもって、一つのオリーブオイルがエクストラヴァージンオリーブオイルとして市場に出ることができるかどうかを左右するからです。
テイスターの判断には、主観的なものではなく、共通の基準とルールに沿った客観的なジャッジと、訓練された高い能力による厳密さと公平さが求められます。その能力を持つことを認められた者が、テイスターとして公的に認可されているのです。

訓練された感覚能力でオリーブオイルを鑑定

ヨーロッパ・地中海諸国などのオリーブオイル主要産出国では、オリーブオイルの品質を守るため、規定によって定められた、政府公認の「オリーブオイルテイスター」(オリーブオイル鑑定士)と呼ばれる専門家が、オリーブオイルの官能検査における鑑定の仕事をしています。オリーブオイルテイスターは、訓練された鋭い感覚能力をもとに、市場に出す商品の品質を守るべく、官能検査を行うことが公式に認められた唯一の有資格者です。
その能力を生かし、オリーブオイル生産者へのコンサルタントや、製造技術向上へのアドバイスなども行っています。また企業内にて品質管理の観点から、資格を取得し、生かしている方々もいます。

日本におけるオリーブオイルテイスター

近年、日本のオリーブオイル消費量の増加には著しいものがあり、健康志向への高まりとともに、ますますその存在に注目が集まっています。また、日本国内各地でもオリーブ栽培、オリーブオイル製造に取り組まれる農園や企業も増え、今後、国産オリーブオイルについても、国際基準に沿って、その品質における評価鑑定、商品分類をおこなっていくシステムや人材が求められます。このような中で、単なる流行やファッションとしてではなく、日本でも、オリーブオイル産出国で共通の認識のもとに定められているような、公式な国際レベルに準拠した専門家の存在が必要といえるでしょう。
日本にはまだ品質を守るための細かな規定や、国際基準に沿った制度や規格が導入されていません。
そこで、日本における真の専門家、オリーブオイルテイスターの育成に取り組んでおります。国際基準の規定に則った正式なテイスターのための講座に学び、世界のルールや、オリーブ栽培・オリーブオイル製造における最新技術や化学分野にまで広がる豊富な知識を保持し、高い技能を得るべくトレーニングを積んだ「日本のオリーブオイルテイスター」が、世界のテイスターと同等に活躍してまいります。

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